テントウムシは夢を見たい

いつも、ドキドキ・ワクワクを夢見ている、30代男の日常記

ゆらぎのなか

研修センター店

昨日のニュースで見たのですが、

最近、飲食業界の企業の取り組みで「研修センター店」なるものを設置し、

そこで新人研修を行うというものがあります。

この店では、新人が店員として働いているので、サービスが不安定な分、

価格は安く設定してあります。

客は、安価で飲めるから、うれしい分、少々の店員の粗相は大目にみる。

 

とても、良い制度だと思います。

だって、普通の店にも、この時期に新人で慣れない人はたくさんいるし、

その分安価なら、ビールが遅くても、それなりに許せてしまうものです。

 

新人としても、初めての苦難を同期とともにできるので、

不安も軽減されるし、仲間意識も生まれる。

最初から普通の店で働くよりは、客から怒られることもないでしょう。

 

企業側も、新人にまとまりが生まれる分、早期離職が減るとの利点も。

そこで、多少の赤字が出ようとも、これはとてもお得だと思います。

 

 

ゆらぎの中

会社という存在は、かなり曖昧なものだと最近思います。

ワンマン企業では、なかなか感じづらいところだと思いますが、

大企業であればあるほど、その存在は「ゆらぎ」の中にいるのではないかと思います。

 

会社は、毎年退職者が出て行って、毎年新人が入ってくる。

つまり、ずっと変わらないものは無いんですよね。

仲間意識の中で、会社を守り、大きくして、利益を得る。

でも、多少なりとも、毎年入れ替えが行われ、

良いことは引き継がれながらも、新しいことにも挑戦する。

 

いくら、頑張って成功した部署でも、

次の世代が育っていないと、そのメンバーが退職したら、衰退するわけですね。

逆もまた然りで、良いメンバーが入れば、成功するわけです。

 

その時の、人材が会社を作っているんです。

つまり、存在自体が「ゆらぎ」の中にあるんですよ。

 

 

病院も同じ

私が勤めている医療業界でも同じことです。

若手からベテランの人まで、しっかり人がいて、

みんなが向上心をもって取り組んでいる病院は、やはり評判がいいです。

人が集まれば、利益が出て、お金も集まります。

そうなると、設備も充実する。

 

まだ、この社会に出て長いわけではないですが、

この数年で評判が下がって、患者が減った病院を見ると、

とても手術が上手い先生が転勤していたり、

研修環境が悪くなったために研修医が減っていたり、

事務処理をする人が遅くて待ち時間が増えていたり、、、

結局、人なんですよ。

良い人材がそろって、かつ、次の人材を育てる環境が出来ている病院は、

良いサイクルに入って、これからも栄えていく。

 

 

人も同じ

これについては、人も同じなんじゃないかと思うんです。

人の細胞は、毎日生まれては、毎日死んでいく。

生まれてから、ずーーーーっと存在し続ける細胞って、ほんとに一握りで、

体を作っている細胞のほとんどは、日々リクルートされています。

 

信じられないかもしれませんが、

皮膚とか、髪の毛とかは、理解できるでしょう。

実は、内臓も、骨でさえも1~4年で新しいものに置き換わるんですね。

 

では、自分の存在、どこにあるのか?

 

そう、「ゆらぎ」の中にあるんです。

 

今日、あなたが食べたものが、分解されて、新しい細胞を作るもととなる。

今日、あなたが食べたものは、未来の自分の一部になる。

本当に数年もすれば、今ある細胞はほとんど新しいものに置き換わっていて、

それは、日々食べている食べ物から作られる。

 

そう考えると、むちゃくちゃ食べ物が重要に思えてきますよね。

簡単に、コンビニ弁当で済ませていいのかと思ってしまいます。

 

 

人もゆらぐ

考えすぎると、自分がどこあるか見失いそうになりますが、

自分の信念だったり、目標をしっかりもって、日々取り組む。

更には、新しく体に入れる新人、

つまり、食べ物もそれなりにこだわっていけば、

理想の自分に近づけるんじゃないかと思うんですよね。

f:id:coccinella-dream:20180412100749j:plain