テントウムシは夢を見たい

いつも、ドキドキ・ワクワクを夢見ている、30代男の日常記

人類最強種族「母」

帰路

昨日の大阪へ行った話

https://coccinella-dream.hatenablog.com/archive/2018/04/15

の続き、、、

 

帰りの新幹線が、非常に混雑してました。

エクスプレス予約(新幹線に乗る人の必需品ですね)を持っているので、

普段なら指定席で帰るのですが、

もう指定席が満席になっていて、席が無いとのこと。

次の電車にしようとすると、1時間以上のロスになる。

「まあ、1席くらいなら、自由席で粘れば、座れるだろう」

「新大阪で降りる人が多いから、いけるだろう」

という安易な考えで、新大阪から自由席に乗り込みました。

 

どうせなら、何とか座れる可能性が高くなるように、

一番端の車両の一番端のドアから乗り込むことにしました。

 

 

満員電車?

私は、基本的に通勤は徒歩で行っております。

代わりの交通手段としては、自転車もしくはバスです。

なので、電車通勤という選択肢はありません。

 

以前、中高生の時は、電車通学でしたが、

田舎なので、人はそこまで多くなく、

テレビで見るような、ぎゅうぎゅうに詰められた、

通勤の満員電車を体験したことはありません。

 

なので、通勤電車の経験者なら、そこまでだったかもしれませんが、

昨日の新幹線は、かなりの人でした。

私が乗り込んだ時に、すでにデッキに人が数人立っていて、

通路もいっぱいになっていました。

もう、他に行き場がなく、自分の立つスペースだけを与えられて、

そのまま、デッキ過ごすこととなりました。

 

 

自由席

これだけの混雑なのに、マナーが悪い人もいて、

荷物を置いていて座れない席があって、トラブルになっている人たちもいました。

 

そんな中、一番前の3人席を占領していた女性がいました。

最初は、「こんなに混んでいるのに、荷物よけないとダメじゃん」

と思ってしまったのですが、よく見ると、、、

荷物ではなく、寝ている子供でした。

 

 

母は強い

その女性は、2歳くらいの子供と赤ちゃんの2人を連れて、乗っていました。

3人で3席だから、まあ、いいと言えばいいのですが、

女性は混雑する車内に気を使って、何とか1席でも空けようと動いていました。

 

その時、寝てた赤ちゃんが起きて、グズり出しました。

これだけたくさんの人に囲まれたら、そりゃそうですよね。

女性は、周囲に申し訳ないと思ったのでしょう。

その席を放棄して、デッキに行こうとしました。

デッキの、こちらも全く足の踏み場もない状態ですし、

何より、その女性が大変です。

 

 

日本も捨てたもんじゃない

何とか助けてあげたいなと思っていると、

近くにいたマダム数人が、

「そのままでいい。泣くのは元気な証拠だから、気にしないで。」

「おむつ変えるなら、ここでしたらいいよ。周りは囲ってある。」

「3つともシート使いなさい。その間、もう一人の子供見といてあげる。」

と、みんなで協力して、その女性を助け出しました。

 

昔の日本なら、よくある光景だったのかもしれません。

たくさんの子供を抱えて、一人で世話する女性と、それを助ける周りの人。

私も、両親がどうしても代われない用事が出来た時には、

隣のおばさんの家に預けられた記憶があります。

 

でも、今の日本には無くなってきている。

温かい人とのつながりですよね。

困ったときには助け合う。

ほんとに大事なことだけど、なかなか出来ない事ですね。

 

それを目の当たりにして、

立っているのがしんどくて、億劫でしたが、

とても良い気分で帰れました。

日本もまだ捨てたもんじゃないですね。