奇跡の価値は~新世紀エヴァンゲリオンより④
突発的に始まる
おてんとうの、ちょっと変わったアニメ、漫画、映画談義
前回からの続き
新世紀エヴァンゲリオンの第拾弐話:奇跡の価値は
のシーンを紹介していきます。
奇跡の価値は
「話は聞いた。よくやったな、シンジ。」
実現困難な作戦を見事成功させて、奇跡を起こした3人。
間違いなく、一番の活躍はシンジであった。
その活躍を遠くから見守っていた総司令である父、ゲンドウが、
初めて、自分の息子に、労いの言葉をかける。
これも印象的なシーンですよね。
命がけで、奇跡を起こした息子を、やっと誉める父親。
この父親、普段、全然息子と疎遠で、冷たいんですよ。
なのに、ここで優しい言葉をかける、、、ツンデレなんですよ。
現実でも、普段仕事で絶対に誉めてくれない、怒りオヤジみたいな上司いません?
その人が、急に誉め言葉を言うと、気持ち悪いと思う反面、
やっぱり嬉しいんですよね。
しかも、その上司も誉め慣れてないから、かなりぎこちなかったりして、
この場面に、そっくりなんですよ。
「ほんとにバカね。」
作戦が無事に終わったことを記念して、
ミサトが、3人にご褒美として、食事を奢る約束をしていました。
ミサトはステーキを奢るつもりだったのに、4人が向かったのは、ラーメン屋。
レイの好みに合わせて、みんなで食べられるものにしたアスカの配慮だった。
そこで、シンジは、先ほど父に誉められたことが嬉しかったこと、
父に誉められるために、エヴァに乗っているのかもしれないことを告白する。
それを聞いて、アスカは、今まで以上に優しい口調で、
いつも通り、シンジをなじる言葉をかけるのである。
このセリフで、この話は幕を閉じます。
すごい、なごんでいる場面ですね。
この時のシンジの顔も、とても和やかでいい顔しています。
今まで、なぜ、エヴァに乗っているか分からないでいた少年が、
なんとなく、自分で答えを出したんです。
仕事をする理由が分からなくなったとき、
理不尽でツラくなったとき、
この話を見ると、「よし、自分も明日から頑張ろう!」と思える。
私にとっては、そうゆう作品なんですね。
奇跡の価値は計り知れない
4回に渡って、長々と語らせていただきました。
まだ語りつくせないところもあるのですが、
キリがないので、この辺にします。
私にとっては、明日への活力になる作品です。
ぜひ、みなさまも、試してみてはいかがでしょうか。