テントウムシは夢を見たい

いつも、ドキドキ・ワクワクを夢見ている、30代男の日常記

奇跡の価値は~新世紀エヴァンゲリオンより②

突発的に始まる

おてんとうの、ちょっと変わったアニメ、漫画、映画談義

 

ということで、前回からの続きで、

新世紀エヴァンゲリオンの第拾弐話:奇跡の価値は

のシーンを紹介していきます。

 

奇跡の価値は

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「でも、それがここにいる目的じゃないから」

シンジの同級生が企画した、ミサトの昇進を祝うホームパーティでのシーン。

同級生たちはワイワイ楽しそうに話しているが、その輪の中に入れないシンジ。

ミサトは、それに気づいて「まだだめなの?こういうの。」と声を掛ける。

「いえ、ただ苦手なんです。人が多いのって。なんで、わざわざ大騒ぎしなくちゃならないんだろう。」とシンジ。

その後、シンジはミサトの昇進に言及するが、

ミサトがそこまで喜んでいないことに気が付き、理由を尋ねる。

それに対し、ミサトは「全然嬉しくないってことはないのよ。少しは(嬉しい気持ちが)あるわ。でも、それがここにいる目的じゃないから」と答える。

 

このシーンもいろいろ考えます。

まず、シンジの気持ち。

シンジみたいに極端ではないにしても、

確かに、行くのが嫌な飲み会って無いですか?

職場の歓送迎会だったり、世話になっている上司からの誘いだったり、

別にむちゃくちゃ楽しい会ではない上に、ほとんど義務のような飲み会。

私は大人なので、

相手に話を合わせて笑ったり、

何か話題を見つけて話を広げたり、

いろいろしてしまいますが、シンジの気持ちは痛いほど分かります。

 

 次にミサトのセリフ。

普通にかっこいいと思います。

普段仕事をしていると、上司に怒られないように、誉められるように、

仕事をしてしまいがちじゃないですか?

もちろん、怒られるより、誉められる仕事をするべきです。

だけど、そればかりに囚われて、大事なことを見失っていることがあります。

自分が本当にしたいこと。大きな目標。夢。

そういった遠い目標を、日々意識しながら過ごすことは、とても難しいと思う。

でも、ミサトは、それが出来ていて、かっこいいなと思うわけです。

 

 

「奇跡ってのは、起こしてこそ初めて価値が出るものよ」

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シンジ、アスカ、レイの3人に対峙して、作戦を伝えるミサト。

上空から飛来する難敵の使徒に対して、

ミサトの出した作戦は、

エヴァンゲリオンで落下点まで走って行って、受け止める

という無謀なものだった。

あまりに現実味のない、困難な作戦。人工知能が出した勝算は0.00001%であった。

矢継ぎ早に質問する3人に対応するミサト。

そこでシンジは勝算について尋ねるが、

ミサトは「神のみぞ知る、と言ったところかしら」と、はぐらかす。

アスカは呆れ気味に、「これでうまくいったら、まさに奇跡ね」と言う。

これに対して、やや強い口調で

「奇跡ってのは、起こしてこそ初めて価値が出るものよ」とミサトは答える。

 

この拾弐話のタイトルにもなっているシーン。

本当に、実現困難な課題が目の前にあって、

心が折れそうになるときに思い出します。

ミサトだけが大人であり上司という立場。

成功率が低いと知っているにもかかわらず、

引っ張っていく人が、強い口調で、

なおかつ穏やかな、何か成功を確信しているかのような顔で、

こんなセリフを言われると、なんだって出来そうな気がします。

「きっと出来る!」と思わせてくれる上司って、素敵ですよね。

私にとっては、勇気をもらえるシーンですね。

 

 

まだ長くなりそうなので、

次回へ続きます。